こんにちは。ふぐたくまおです。
皆さん、一級建築士の合格率は学科試験で20%以下の高難易度の国家試験だということはご存じでしょうか。
高難易度の試験であることから大手資格学校に通うべきか、学科試験は独学で合格を目指すべきか悩みますよね。

学科試験は学校に通わないと合格できないのかな・・・
でも学校に大金を払いたくないよ

大丈夫、一級建築士の学科試験は独学でも十分合格は可能だよ
目次
一級建築士学科試験は独学で合格できるのか
結論から申しますと一級建築士の学科試験は独学で合格できます。
もちろん簡単な試験ではありませんし、仕事をしながら独学で勉強を続けられるのか不安に思う方も多いと思います。
ではどうすれば学科試験に独学で合格できるのか、以下で詳しく説明していきます。
一級建築士学科試験を独学で合格するスケジュール設定

一級建築士試験に合格するために必要な勉強時間は、最低800時間といわれています。資格学校に通っている方は、休日1回の授業時間と平日の宿題時間を合わせて800時間以上勉強することになります。資格学校では宿題の提出状況や授業の出席状況が悪いと指導が入ることもあるようです。
それに比べ、独学で学科試験に合格するためには自分自身でスケジュール管理をする必要があるのです。

スケジュール管理が大切なんだね!いつから勉強を始めたらいいのか教えて!

その前に、自分がどのくらいの勉強時間を確保できるか把握しよう
勉強時間を確保しよう
一級建築士の勉強を始めようにも、仕事で休日出勤をしたり、遊ぶ予定があったりとなかなか勉強時間を確保できない状況が起こりえます。
試験日までやらないこと、やるべきことを決めて1日で行える勉強時間を把握しましょう。
- テレビを見ることをやめる
- 飲み会に参加するのをやめる
- 不要なスマホアプリは削除する
- 出勤前の朝に勉強する時間を確保する
- 就寝前の夜に勉強する時間を確保する
- 睡眠時間は6時間以上確保する
- 休日は気分転換にカフェで勉強するなど
スキマ時間の作り方についてはこちらの記事をご覧ください。
学科試験日から逆算して予定を立てる
次に確保した勉強時間をもとに、具体的なスケジュールを組んでみましょう。
平日に2時間、休日に8時間の勉強時間を確保した場合の例です。
平日:2時間×5日+休日:8時間×2日=26時間/週
800時間÷26時間/週=31週必要、217日
学科試験合格までに必要な勉強時間800時間を確保するには217日かかるとわかりました。
令和3年7月11日が学科試験日とすると217日前の令和2年12月6日が勉強開始の目安となります。

週26時間勉強したとしても半年以上の勉強期間が必要なんだ・・・

簡単な試験ではないからね。試験に向けたモチベーションの維持も大切だよ
おすすめの独学勉強テクニック(科目ごと)

計画の独学勉強テクニック
計画は5科目の中で最も暗記が必要な科目です。建築実例や建築史の問題は、暗記していないと全く解けません。ほかの科目と違い、計算や理解力が求められる問題は少ないため時間をかけずに反復学習で暗記しましょう。
暗記科目のため試験1カ月前から短期的に取り組む方もいますが、定期的にほかの科目と合わせて勉強していくべきかと思います。計画で出題される問題は隙間時間にできるものが多いため、電車の移動時間や仕事の昼休憩時間などを活用して勉強を進めましょう。
パーテーションの高さ、手すりの高さといった数値関係は、その高さのマスキングテープを自宅に設置すると視覚的に覚えられるのでおすすめです。手すりであれば、「手すり110㎝」と書いて壁に貼り付けるといった形です。
環境設備の独学勉強テクニック
環境設備は環境工学10問・機械設備10問の合計20問が出題されます。暗記系のほか、環境工学からは計算系の問題が出題されることがあります。
公式さえ覚えてしまえば数字を当てはめて解ける難易度の問題がほとんどです。問題集でも難解な計算が稀にあります。ほかの受験者も解けない確率が高いと割り切って、他の項目をまんべんなく勉強しましょう。
空気調和・換気設備、電気・照明設備、給排水・衛生設備などは問題文を文字だけ正誤判断するのが難しいです。問題を解く際は、テキストにある図解を簡単に書きだして解くようにすると正答率も上がるでしょう。
法規の独学勉強テクニック
法規は学科試験で時間配分が重要な試験です。1時間45分の試験で全30問を回答するには、1問あたり3分30秒で解答しなければなりません。法令集を引くのに慣れていないと時間が足りなくなる恐れがあります。
勉強を開始した初期は法令集を使って、いざ問題を解こうとしても必要な条文をなかなか見つけられません。1問解くのに20分以上かかってしまうこともあり非効率です。
問題集1周目は、先に解答を読んでしまいましょう。解答を見たうえで法令集のどこに必要な条文があるのか覚えると効率的に勉強できます。2周目以降からは時間を図りながら自力で解いていくことで試験を意識して勉強しましょう。
法規は、法令集に慣れるまで時間がかかるためほかの科目と比べて勉強時間を多くとる必要があります。法令集作成は年内に完了させて勉強をスタートしましょう。
「仕事が忙しくて勉強のやる気が起きない…」という日もあると思います。そんな日も1日最低10問は法規の問題を解くと決めておけば1カ月で300問進められます。早期からコツコツと進めていくのがおすすめです。

他の科目と違い法令集を持ち込めます。法令集の引き方さえ覚えてしまえば高得点を狙えますよ。
構造の独学勉強テクニック
構造は法規と同様に30問出題され、得点源として重要な科目です。しかし計算問題や理解しにくい専門用語の多さから苦手意識を持つ方が多いです。
計算問題は例年6問~7問程度出題されます。解き方さえわかれば難易度はあまり高くありません。公式+計算の流れを暗記することで対処できるようになります。
文章問題も公式を覚えて解く必要があります。「文章問題なんだから計算は必要ないのでは?」と考えていては構造の文章問題は理解できません。例えば地震層せんだん力係数Ciについての問題文に対してはCi=Z×Rt×Ai×C0の公式を書きだすと問題文中のCiやRtの大小関係がわかり、理解できるようになります。
施工の独学勉強テクニック
施工は現場経験のない方にとって、初見の単語が多いため苦戦する科目です。また出題範囲が広いうえ、細かい数値を暗記していないと解答できない問題が多いです。
とはいえ基本的には暗記系の科目です。施工・品質管理、各種工事、監理業務、各契約等など問題集を活用してまんべんなく勉強しましょう。
見たことのない施工方法や単語はネットで画像検索するとイメージできるようになります。またYouTubeで「ボーリング調査 施工」「○○ 施工」で検索すると動画が多数アップされておりますので理解を深めるために活用してみてはいかがでしょうか。
一級建築士学科試験で独学におすすめの参考書

おすすめの独学勉強テクニックで触れましたが、学科試験では問題集を勉強に取り入れる必要があります。問題集に関しては、過去問がまとまっているものを入手しましょう。
なぜなら例年、同じような系統の問題が多数出題されるからです。正解するには過去問をひたすら解いて知識をつけるべきです。
傾向をつかみ、問題になれるためにはだいたい10年分の過去問を完璧に解けるようになれば、合格もみえてくるでしょう。
それではおすすめの問題集についてご紹介します。
上記2つは大手資格学校が出版している問題集です。大手資格学校出版のものなので、内容は非常にわかりやすいです。そのまま解くのではなく、コピーして年度ごとに分けて解くと何度も繰り返しできるのでおすすめです。
詳しくはこちらの記事にまとめております。
まとめ
今回の記事内容をまとめますと、以下の通りです。
- 一級建築士学科試験は独学でも合格できる
- 学科試験日までのスケジュールを立てる
- メインは問題集で勉強する
ご説明してきましたように、一級建築士の学科試験の勉強時間は最低でも800時間程度必要です。仕事が忙しい中でも、なんとか勉強時間を確保して試験に向けたスケジュールを組む必要があります。
学科試験は過去問からの出題が多いため、過去問を理解して解けるようになれば、資格学校に通わずとも独学での合格は十分に可能です。
一級建築士はそう簡単に取得できる資格ではありませんし、資格学校に通っている人が全員受かりやすいわけでもありません。
どれだけ勉強時間を確保して諦めずに勉強を続けられたかで合否は分かれます。挫折しそうなときは、自分はなぜ一級建築士を取得したいのか、取得した先で何がしたいのか、勉強を続ける理由を思い出してください。
皆さんが一級建築士に無事に合格することをお祈りしています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは、「製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能」ということ。
- できるだけ、安価で製図の勉強ができる環境を提供したい
- これから受験する学生や、卒業したての社会人に、自分のように無駄なお金を使わせたくない
そんな思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
【今だけ限定】サロン立上げキャンペーンで5人まで、合格までの間永久会費無料!(終了後は有料になります)、詳しくはこちら。
ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
自分のような思いをする人を少しでも減らしたいという思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
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