こんにちは、ふぐたくまおです。
一級建築士は難易度が高く、合格率が平均10%台で学科試験を合格するだけでも難しく、やっと学科試験を合格しても、製図試験に合格しないと一級建築士になれない、という多くの壁が立ちふさがるのです。
製図試験に不合格だった場合でも、何年かは学科試験を免除できる権利を使って、製図試験にだけ集中することができます。
令和2年3月1日より、建築士法が改正され製図試験不合格後も、学科試験の免除期間が期間が変更となりました。
学科試験免除期間の変更の他にも、実務経験の緩和要件など、若い20代のうちに一級建築士試験に合格するチャンスが増えました。

僕も20代のときに頑張っていればなぁ。
(でも仕事しながら勉強するって思うよりも大変だからなぁ…30代でも遅くないし)

法改正によって、学科試験免除期間が増えたり色々と有利になったんだよ!
具体的にどう変わったか見てみよう!
目次
法改正によって建築士試験で変わったこと

学科の免除年数が5年に延長
建築士の試験は学科試験と製図試験があり、どちらも合格しないと建築士試験を合格と認められないのです。
まず最初に行うのは学科試験なのですが、とても難易度が高いので、合格者が少ないのが現実です。
そして、学科試験に合格しないと次の製図試験を受けることはできないので、多くの受験者の高き壁となり立ちふさがります。

いくら国家資格だからって学科試験ってそんなに難しいの?って思った?
これを見たらわかると思うよ。


学科の合格率が、ここ5年だと平均約19%なんだよね。
学科試験が高い壁だってことわかってくれた?

1回受かれば何年かは学科が免除できて、製図試験を受けることができるよ。
合格率約19%の学科試験が免除できると製図試験に集中できるね!


学科試験から製図試験まで時間がないんだよね。
それに2年目・3年目になると、仕事が忙しくて、試験勉強どころじゃないこともあるよ。
例年ですと7月に学科試験があり、10月に製図試験があります。学科試験の合格発表の前に、製図試験の課題が発表されるのですが、学科試験の合格発表は9月です。
だからと言って、合否を確認してから製図試験の勉強を始めていては、本番には間に合わない可能性が高いのです。
そのため約2ヶ月近く、合格か不合格かわからないまま製図試験に向けて勉強しなければならないのです。


もしも1年目に製図試験を受けないとしたら、4回のうち3囘も学科試験を免除できるようになったんだ。
この法改定により、学科試験に合格してから時間をかけてしっかりと製図を勉強することも、家庭や仕事を優先して余裕が出来たら試験を受ける、ということも可能となったのです。
期間以内なら、自分のタイミングでいつ試験を受けるか決められることができるようになりました。
受験資格に実務経験が不要になった

改定前の受験資格では、学校で建築に関わる科目を履修し仕事に就き実務経験を積んだひとにしか、受験資格を与えられませんでした。
なので、学校を卒業して就職して実務経験を積んでから、一級建築士の試験を受験が普通でした。
当然それは、仕事をしながら勉強もしなければいけなかったのです。
改定後は、実務経験は免許登録時までに積んでいればいいということになりました。
それによって受験資格が緩和され、建築関係の科目を履修した学生が学校を卒業してすぐ一級建築士の試験を受験することが可能になりました。
そして、すでに二級建築士の資格所有者も、すぐに一級建築士の試験を受験することができるようになりました。
大学を卒業して二級建築士試験に合格すれば、実務経験なしで二級建築士の免許を取得することができます。
学校に在学中に一級建築士の資格取得を目指して勉強して、合格してから実技経験を積み免許を取得することも、一級建築士試験の受験・合格の前後の実務経験もカウントされるようになり、最初に実技経験を積み試験を受験・合格してから、残りの実技経験を積み一級建築士の免許を取得するという選択肢が増えました。
また、実務経験を積みながら一級建築士の勉強をして合格時に実務経験が足りていると、合格と同時に一級建築士の免許を取得することもできるようになりました。

ぼくは二級建築士の試験に合格してから一級建築士の試験を受けたよ!
ぼくの場合は、二級建築士試験に合格したことで自信がついて、一級建築士の勉強も頑張れました。
まず二級建築士を目指して、それから一級建築士を目指すのも選択肢の一つです。
20代で一級建築士を取得すると得られる3つのメリット
ぼくが一級建築士になったのは30代で、当時は会社に勤めていました。当時は残業や休日出勤は当たり前で、残りの少ない時間を勉強時間にあてていました。
でも、一級建築士を目指す人は、ほとんどの人が社会人なので、それが当たり前なのです。
一級建築士になるために、仕事をしながら数少ない時間を勉強に費やしたいと思っても、受験する年齢が上がれば上がるほど、職場のポジション的に忙しかったり、家庭を持っていたりと、より集中して勉強する時間を確保するのが難しくなります。

昔、「今度試験に落ちたら嫁から離婚するって言われちゃったよ~」って話してる人もいました・・・
そのため、気力や体力、自由に使える時間が多いできる限り若いうちに、一級建築士試験に合格したほうがいいと、ぼく自身が痛いほど感じています。
転職をする際も、同じ一級建築士ならより若い20代が有利になるケースは十分にあります。
昨今、20代の一級建築士は、とても少なく貴重なのです。

20代から一級建築士になれる可能性は上がったみたいだけど、20代の頃は仕事を覚えるのに必死で、試験どころじゃないことあるじゃん?

20代で一級建築士を取得するとメリットが多いんだ!
次は、20代で一級建築士を取得すると得られる3つのメリットを教えるね!
20代の一級建築士はとても貴重で高待遇

まずはこれを見てほしい!
建築士事務所に所属している一級建築士を、年代別で表したグラフなんだけど… 。


え!20代の一級建築士って1%しかいないの!
働いているのは約14万人しかいないし、50代と60代では半数以上の55% 、今後どうなるか不安になるよ 。
今回の建築士制度の改正は、若い建築士の人材確保が大きい理由です。
建築士の世界も高齢化の波が押し寄せ、一級建築士の受験者数の減少や受験者の平均年齢の上昇が、問題視されています。
さらに、一級建築士の資格所得者が50代と60代では半数以上の55%となり、現場の業務を行う建築士も高齢化し、重要な職務に就く若い建築士を、安定して継続的に確保しなければいけないのです。
ぼくが転職をしたときも、20代の一級建築士は求人募集が多く高待遇でした。
それほど、若い20代の一級建築士は貴重で求められているのです。
一級建築士の合格者は20代が多い

20代の若い一級建築士がとても貴重だってことはわかったけど、合格率10%って高い壁だから、経験が少ない20代が1%しかいないんじゃないの?

それが、一級建築士の合格率が一番高いのは20代なんだよ!
難関の学科試験の合格者の半数以上は20代、といっても過言じゃないよ!

これは試験結果の学科試験合格者を年代別に分けた表なのですが、24~26才の合格率が一番高くて34.0%で、24~29才だと50.1%になります。
学科試験の合格率が平均19%であるのに対し、20代の合格率の高さは目を見張るものがあります。

これは製図試験の結果なんだけど、製図試験の合格者も20代が多いんだ!

製図試験の合格率はここ5年は38.2%と、学科試験と比べると2倍近く高くはあります。
ですが、製図試験は事前に課題が発表され、対策することはできても、バラエティに富んでいて学科試験とは違う難しさがあります。
そのなかでも24~26才の合格率は29.2%と一番高く、次に高い27~29才は23.8%とこの二つを足すと24~29才では53%と、半数の50%を超えるのです。
つまり、合格率10%の一級建築士の合格者の半分以上が20代なのです!
一級建築士になると可能性が増える

そりゃ20代で一級建築士になれたら、独立もできるし転職しても好条件が多いし、ほかにもまだあるの?

実は一級建築士の資格を持っていると、ほかの資格を取るときに筆記試験や学科試験が免除できたりするんだよ!
一級建築士の資格を持つことで、ほかの資格を取ろうとしたときに、筆記試験や学科試験の免除になったり、受験資格を得ることができたりするのです。
学科試験免除や受験資格を取得できる資格は、国家資格から民間資格まで幅広くあるので、簡単にですがまとめてみました。
国家資格
- 土地家屋調査士
- 一級建築施工管理技士
- 二級建築施工管理技士
民間資格
- インテリアプランナー
- 建築積算士
国家資格
- 社会保険労務士
- 労働安全コンサルタント
- 消防設備士(甲種)
- 消防設備点検資格者
- 建築設備士
- 建築設備検査資格者
民間資格
- 一級エクスぺリアプランナー
- 建築設備診断技術者
- マンション維持修繕技術者
- コンクリート診断士
資格があると会社から資格手当を支給されたり、転職時も有利に働くことがあります。
20代で一級建築士の資格を取得すると、他の資格にも挑戦できるチャンスが増え、よりできることが増えたり、転職するときにはより高待遇を受けられるのです。

資格については内容が変わっている場合もあるのでHPなどで確認をお願いします!
まとめ
それでは、今回のまとめです。
- 法改正で、学科試験の免除が5年に延長、そして実務経験不要で一級建築士の受験が可能に
- 実務経験不要なら、20代のうちに合格できるチャンス!
- 合格したのは半数以上が20代のため、若い方が受かりやすい!
- 20代の一級建築士は、とても貴重で高待遇を受けられる
いかがでしたでしょうか。
法改正で学科試験の免除期間が延長と実務経験の緩和が行われました。特に、実務経験の緩和がされたということは、20代で一級建築士試験に合格する可能性が上がることになります。
20代で合格できれば、明るい未来が待っていますよ。
一級建築士の合格を足がかりに、未来を切り開いてほしいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは「合格に必要な事は、頭の良さじゃない、マインドなんだ!」ということ。
- マインドセットをしっかりさせてから試験に臨めば一発合格できるはず
- これから建築士を目指す学生や、卒業したての社会人に無駄にお金を使ってほしくない
そんな思いから、時間とお金を掛けずに一級建築士になりたい人をサポートするため、オンラインサロンの運営を始める。
ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
自分のような思いをする人を少しでも減らしたいという思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
【今だけ限定】サロン立上げキャンペーンで5人まで、合格までの間永久会費無料!(終了後は有料になります)、詳しくはこちら。