こんにちは。ふぐたくまおです。
「一級建築士の学科試験に向けて勉強を!」と思ったときに、気になるのはその内容だと思います。
具体的にどんな問題が出題されているのかを知ることで、どんな勉強をしていけば良いのかが分かりますよね。
一級建築士の学科試験対策として新しい情報を知りたいと思うのは、当然のことです。
そこで今回は2021年の一級建築士学科試験について、どのような問題が出題されたのか?をお伝えしていきますね。
目次
2021年の一級建築士学科試験は難しかった⁉

2021年の一級建築士学科試験は、例年より2週間早い7月11日に実施されました。
来年以降に一級建築士の資格を取得しようと考えている方には、今年の学科試験の内容や出題傾向はとても気になる情報だと思います。
一級建築士の学科試験に向けた試験勉強と言うと、過去問を解いていくというのが王道と言われていますよね。
つまり、今年の学科試験内容を知ることも大切な受験対策になるのです。
2021年の一級建築士学科試験はどのような問題が出題されたのか?を詳しく知ることで、学科試験の最新の出題傾向を知り、正しく対策をすることができるでしょう。
さて、2021年の一級建築士学科試験はどのような内容だったのでしょうか。
試験の内容としては、計画の難易度が今までにないほどに難しかったと言われています。
科目全体を見てみても、難易度は例年と比べて難しいものであったようです。

ただでさえ難しい一級建築士の学科試験なのに、さらに難しいだなんて・・・。
2021年の一級建築士学科試験の各科目の出題傾向は?

各科目の出題傾向はどのようなものだったのか、特徴をしっかりと把握しておきましょう。
学科Ⅰ「計画」
2021年の一級建築士学科試験について1番に言われるのが、計画科目の難しさについてだと思います。

計画の学科試験は過去最高難易度だったと言われています。
例年と比べて、今までにないほどに難しい問題が出題された計画は、そもそも学科試験での出題範囲が広く難しい科目です。
計画だけではなく、環境や法規などの科目の分野からも出題されるために、対策勉強にも工夫が必要な科目です。
今年も例年通り計画科目は幅広い分野からの出題でした。
「都市開発やまちづくり」、「建築物と周辺環境」、「公共建築物の計画」などに関する問題では、新規の選択肢を含む出題がされました。
また、法規分野の問題も1問出題されましたが、法規の問題としてもかなり難易度の高い問題が出題されたことも忘れてはいけない注目ポイントです。
2021年の計画科目の学科試験は、新規の選択肢を含む難易度の高い問題が多く出題された傾向にあります。
が、過去問をしっかりと解いていれば正解できる問題もあったことも事実です。
過去に出題された問題に関して、どれだけ正しく理解できているか?ということも問われた出題傾向だったと言えます。
計画科目は、新規の問題に対しての対応力と過去問に対しての記憶力・理解力を求められる学科試験でした。
学科Ⅱ「環境・設備」
環境・設備科目は例年通りの出題傾向でした。
過去問からの出題が主な問題傾向で、難易度も例年並みです。
ただ、例年並みと言っても簡単であったというわけではありません。
出題された問題に対して、その問題の本質を理解していないと正解できないように工夫がされていた、という注意ポイントがあります。
新規の選択肢が含まれた「照明」、「排水設備」、「発電設備」などに関する問題は、過去問をしっかりと解いていれば正解にたどり着くことのできる問題でした。
この点からも、いかに出題された問題に関して深く理解しているのか?という理解度を問われているのが分かりますね。

災害に関する問題も新規で出題されたことも大きなポイントです!
近年の状況を踏まえた新規の出題がされていることを知っていれば、これも重要な一級建築士学科試験の対策のカギになりますね。
学科Ⅲ「法規」
法規科目は、毎年過去問からの出題が多い科目になります。
2021年も例外ではなく、毎年出題される「容積率」や「建築物の高さの最高限度」などの定番と言っても過言ではないような問題が出題されました。

定番の問題があるなら、法規は楽勝だね!

楽勝だって言い切れるくらいに学習を積み重ねてこそ、だよ。
法規の学科試験では建築基準法以外にも建築に関する法令の問題が出題されることも忘れてはいけません。
こちらもやはり近年の社会状況から濃く影響を受けた問題が出題されている傾向にあります。
今年で言うと、「建築物省エネ法」や「建設リサイクル法」に関する問題が新規で出題されました。
大きな特徴の1つとして、色々な視点から見て考える必要があるような問題が多く出題され、1問を解くのに時間がかかるという特徴があったのが2021年の法規科目でもありました。
そこから、時間配分が2021年の法規学科試験での突破のカギであったとも言えます。
また、法規科目に関する問題は学科Ⅰの計画科目と学科Ⅴの施工科目でも出題されています。
法規科目だけでなく、その他の科目でも点を獲得するためには、落とすことはできませんね。
学科Ⅳ「構造」
構造の難易度は例年通りでした。
新規で出題された問題も比較的少なかったです。
が、出題された問題の本質的な部分が理解できていないと、正解にたどり着くことのできない問題ばかりでした。

単に暗記してるだけじゃダメってことだね。
2021年の構造の学科試験の難易度は高くはないと言えますが、いかに本質を理解しているか?を確認するために工夫されている問題が多かった特徴があります。
また、近年の出題傾向として「改修・補修」に関する問題が出題されているのもポイントです。
今年もそれらに関する出題があった上に、耐震性に関わる問題が新規で出題されました。
大きな災害が増えている近年の状況を強く反映した出題と言えますね。
学科Ⅴ「施工」
施工科目は計画科目ほどではありませんが、新規の問題が出題されていて難しい内容の学科試験だったと言えます。
施工科目は、正確にいかに幅広く記憶しているか?というのが突破のカギと言われる、元々学科試験の難易度が高い科目です。
さらに近年の出題傾向として、新規の問題が多く出題されるような流れで、2021年もその傾向を汲んだ学科試験内容であったと言えます。

年々難しくなってるだなんて・・・。
今年出題された問題として注目しておきたいのが建設業法に関する問題で、2021年の学科試験でも近年改正された「監理技術者補佐」に関する問題が出題されています。
建築士法の中でも近年特に重視されている職責に関する問題なので、来年以降も出題される可能性が高い内容です。
一級建築士学科試験の高難易度化の理由って?


ただでさえ難しいのに、どうしてどんどん難しくなるんだろう・・・。
意地悪な問題が増えてるの?

一級建築士として求められる力が変化してるんだよ。
それが学科試験の問題にも表れているんだ。
平成21年度に一級建築士の試験内容の見直しが公表されました。
それ以降、特に近年の建築技術の進歩や社会状況の変化に関する問題が、年を追うごとに多く出題されるようになってきました。
2021年の学科試験では、さらにその傾向が強く出たと言えます。
結果として計画科目は過去最高難易度であったと言われるほどの難しさであったと考えられますね。
過去に出題された問題に関しても、出題の際の表現や論点を少し変えたような問題が出題されています。
丸々と暗記してそれをそのまま利用する、と言うようなことは当然通用しません。
求められているのは、総合的な判断力です。
法改正に関する問題や新しい技術に関する問題は、来年以降も変化に伴って出題内容も変わっていくでしょう。
その上に、近年注目度が高くなっていると言える環境問題や災害対策などに関する問題も出題される傾向にある、と言えますね。

時代と共に変化していく事柄に関しては、過去問を解くだけでの対応は難しいよ。

ニュースもちゃんとチェックしておかなきゃだね。
まとめ
- 一級建築士の学科試験は近年高難易度化の傾向にある
- 2021年の計画科目は過去最高難易度だった
- 一級建築士学科試験で求められるのは総合的な判断力
- 近年の社会情勢を把握しておくことが新規問題を解くカギ
一級建築士の学科試験勉強において、過去問をひたすら解くという方法は王道の学習方法であると言えます。
が、大切なのは過去問への深い理解度であると言えます。
過去に出題された問題の視点や論点を少し変えて出題された問題は、いかにその問題の本質を理解しているか?ということを問うための問題です。
近年増えている新規の出題に関しては、社会情勢や法改正に関連するような内容なので、テキストを読んで勉強するだけではなく、ニュースのチェックも学習のカギになると言えます。

今の時代が求める建築士像が、学科試験の出題傾向から透けて見えるね。
どのような建築士になりたいか?という目標と共に、どのような建築士が求められているのか?ということも頭に入れておきたいですね。
それが、一級建築士学科試験を読み解く大切なカギになりそうです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
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