難関と言われる一級建築士の学科試験に合格するために必要な勉強時間が何時間かご存じですか?
一般的に1000時間と言われているんです。
1000時間と聞いて怖気づいてしまった方も居るかもしれませんが、大切なのはただひたすらに時間を費やすのではなく、いかに時間を使うかということではないでしょうか。
こちらの記事では、一級建築士の学科試験をいかに対策していくか、お伝えしていきますよ。
目次
一級建築士の学科試験対策ポイントは3つ!
一級建築士の学科試験対策と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか。
検索すれば勉強法など沢山出てくると思います。
が、一級建築士の学科試験の対策として押さえておきたいポイントは3つなんです。
「モチベーションをキープし・自分自身の苦手を把握し・過去問を解いていく」という3つが具体的な対策方法になります。
正しく対策ができれば、難関と言われる一級建築士の学科試験の突破も可能です。
それでは、3つの対策方法について詳しく見ていきましょう。
一級建築士の資格取得には1000時間必要!?

一級建築士の資格を取得するためには1000時間の勉強時間が必要だと言われています。
1000時間と唐突に言われてぱっとイメージできる方は少ないのではないでしょうか。

1000時間って聞いただけでやる気が無くなっちゃったよ・・・。

大切なのは時間の長さよりも、いかに勉強のポイントを押さえているか、だよ。
一級建築士の学科試験は広く知識が求められる難易度の高い試験です。
だからこそ、長い時間をかけて勉強し知識を身に着けていく必要があります。
ですが、1000時間もの長い間モチベーションを維持し続けることって難しいですよね。
一級建築士の学科試験を合格するために何よりも大切なものの1つが、実はこのモチベーションなんです。
いかにモチベーションを維持し自分の苦手を克服していくかということが、一級建築士の資格を取得するためには重要なポイントです。
【一級建築士学科試験対策その1】モチベーションのキープ術
一級建築士の資格を取得するために1年の期間を設けたとします。
その場合、1年で1000時間の勉強をする、ということになりますよね。
もっと噛み砕いていくと、1か月で84時間、1週間で20時間の勉強時間が必要になるという計算です。
1週間で20時間の勉強をするということは、1日の勉強時間は3時間必要になります。
社会人の方の場合、平日に3時間の勉強時間の確保は難しいと感じる方も居るでしょう。
その場合は、平日の勉強時間を減らし、休日に集中して勉強時間を確保するようなスケジュールになりますね。
モチベーションをキープさせるためには、まずスタートをしっかりと切ることが大事です。
試験対策の勉強をスタートする前にきっちりと勉強スケジュールを立てておきましょう。
そして、試験日に向けてコツコツと勉強を積み重ねていく、というのが試験勉強の基本になります。
日々の試験対策勉強の中で、モチベーションをキープするために重要なのは「分からない」を長引かせないことです。
モヤモヤとした感覚を抱え続けると、学科に対しての苦手意識が育ってしまったり、勉強自体にやる気を向けられなくなってしまいます。
そこで、感じた「分からない」をすぐに解決できる環境を作っておくことが重要になります。
【一級建築士学科試験対策その2】苦手の把握
テスト勉強や試験勉強の際に、得意科目に意識を向けて苦手科目は捨てる、というような勉強方法をとっていた方も居るかもしれません。
しかし、一級建築士の資格を取得するためには得意科目を伸ばすのではなく、苦手科目をいかに克服するかということが重要になります。
これは、各科目の点数が合格ラインを超えているだけでなく、総得点も稼いでおく必要があるためです。
得意科目は点数が稼げていても、他の科目が足を引っ張ってしまうという事態を防ぐために、一級建築士の学科試験は苦手科目の克服を意識して進めていきましょう。
【一級建築士学科試験対策その3】過去問を解く
一級建築士の学科試験に合格するためにはいかに過去問を解いていくかがカギになります。
試験勉強というと参考書に目が向きがちですが、参考書を用いた勉強では知識をインプットできてもアウトプットができないので、あまり効率が高くありません。
参考書を読み進めていくことも勿論大切ですが、一級建築士の学科試験の出題傾向を考えると、確実に点数を稼いでいくためには過去問をひたすら解いていくことがとても重要になるんです。
多くの過去問を解いていく中で、自分自身の得意不得意の傾向も掴みやすくなります。
また、学科試験での出題のされ方を知ることもできるので、一級建築士の学科試験勉強では過去問をどれだけ解いているかということが重要なカギになりますよ。
一級建築士学科試験の合格ラインって?


ポイントは分かったけど、学科試験を突破するには何点とればいいの?

それじゃ、具体的に一級建築士の学科試験について見ていこうか。
一級建築士の学科試験は合計6時間半の実施時間です。
「計画」と「環境・設備」の2科目はそれぞれ20問ずつの出題で、試験時間は合計2時間です。
「法規」科目からは30問出題され、1時間45分の試験時間になります。
「構造」科目は30問「施工」からは25問の出題で、合計2時間45分の試験時間です。
一級建築士の学科試験は科目数が多く、出題範囲が広いことが特徴になります。
学科試験の合格ラインは、出題された問題の難易度によって変動が多少ありますが、基本的には各科目60%以上かつ総得点が75%以上の正答率で試験に合格できます。
学科試験の出題傾向として、過去問がそのまま出題されたり、少しの変化を加えただけで出題される問題がおよそ75%程度と言われています。
つまり、学科試験で出題された過去問を全て正解するというのが合格のカギになってきます。
一級建築士学科試験の科目別対策ポイント

1000時間の勉強配分として、過去問を中心に勉強していけば合格できるというのが何となく分かっていただけたかと思います。
それでは、ここから各科目の学科試験の対策ポイントを見ていきましょう。
5つの受験科目は、それぞれ計算問題と暗記問題のどちらかに分類できます。
「計画」は暗記が重要な科目です。
建築の歴史や有名な建築物、設計者や設計の時に覚えておくべき数値関連などが出題されます。
ここで出題される数値は、一級建築士の資格取得後、仕事をする際に覚えておかなくてはならない必要最低限の知識です。
また、製図試験でも使用できる知識でもあるので、しっかりと暗記しておきたいですね。
「環境・設備」科目は、住環境にまつわる問題や、照明・水道などの知識を確かめる問題、計算問題が出題されます。
住環境にまつわる問題というのは、いかに居心地の良い建物にするか?という知識のことです。
環境・設備科目では、計算と共に一般常識を駆使して問題を解いていく必要があります。
計算問題は過去問を解くことで出題の傾向がつかめるので、問題の数をこなすのと同時に、どのような問題が多く出題されているのかという傾向もチェックしておきましょう。
「法規」は法令集から答えを探す問題が出題されます。
しかし、法規科目の対策勉強で重要になってくるのが暗記です。
これは、出題される問題数が多く時間内に解ききることができないという勿体ない事態を避けるため、過去問を解き出題傾向を掴むことが大切になってくるためです。
出題傾向を掴み、よく出題されている問題を覚えておくことで、貴重な試験時間を無駄にしてしまうことが無くなります。
また、法規科目でも計算問題が出題されます。
この計算問題の解き方も暗記して覚えておきましょう。
法規科目では法令集を読むことが重要になりますが、法律の用語や理解は難しいので、早めに取り掛かっておきたい科目です。
「構造」科目は、計算問題が6問ほど出題され、その他は用語などの知識を問う内容の試験になります。
ここで出題される計算式や公式は、覚えておかないと一級建築士として仕事ができないというほどに重要な仕事の上で使用頻度の高いものです。
知識を問う問題に関しても、構造設計者にとっては常識的な問題かつ汎用的な知識が問われます。
確実に計算式を覚えて解けるようになっておきましょう。
構造科目も用語が難しいので、勉強は早めに取り掛かっておきたい科目です。
「施工」科目は暗記科目です。
安全や施工計画、管理基準値や工程などに関する問題が出題されます。
安全衛生法なども出題されるので、法規の分野とかぶっている部分も一部あります。
監督業務や大工の工事に関わっている方々にとってはサービス問題が多い科目です。
出題される問題のほとんどが暗記問題なので、しっかりと対策ができていれば高得点が狙える科目でもあります。

勉強スケジュールは暗記問題と計算問題と分けて立てておくのがおススメですよ。
試験勉強に役立つあれこれ

一級建築士の学科試験対策に役立ってくれるアイテムを2つご紹介します。
1つ目は問題集です。
一級建築士の学科試験対策の1つとして、過去問をいかに解いておくかということがとても重要なカギであるとお伝えしました。
過去問は、公式サイトである建築技術教育普及センターでも公表されています。
が、集中して勉強するためには問題集を1冊購入しておきたいところです。
問題集を購入する際には、過去問の掲載量と共にそれらの問題に対する解説が詳しく載っている問題集を選びましょう。
総合資格学院から出ている問題集は、収録している問題の数も多く、解説も載っているので、問題集選びに迷った際には選んでみてはいかがでしょうか。
2つ目はアプリです。
一級建築士の資格だけでなく、資格取得のための勉強となるといかに隙間時間を有効活用できるか?というところがカギになってきます。
通勤時間や仕事の合間の時間を試験勉強に充てたいと考える方も多いはずです。
特に一級建築士の学科試験では過去問を中心に勉強を進めていくので、いかに数をこなしていくか?が重要になってきます。
そこで利用したいのがアプリです。
一級建築士の受験対策アプリはいくつもありますが、その中でも「一級建築士 受験対策」というアプリがおすすめです。
アプリは960円購入する必要がありますが、過去問だけでなく重要語句を収録した資料や、難易度が変わった2009年以降の問題も収録しているため、決して高い金額ではないはずです。

ちょっといいランチ1回我慢すれば、10年分の問題が手に入るわけだね!!

ホントだ、めっちゃお得じゃん!!
アプリストアの口コミを見てみると、やはり毎日の生活の中での隙間時間をアプリを使った勉強時間に充てて有効活用されていた方が多かったです。
コツコツと勉強時間を積み重ねていくことができれば、一級建築士の学科試験突破にまた一歩近づくことができますよ。
令和2年度学科合格者です。
通勤の電車内、休み時間、寝る前等、隙間時間があればこのアプリを開いて問題を解いていました。
はじめは全く分からず苦労しますが、2周、3周とやっていくうちに問題のパターンが分かってきます。
私の場合は四択問題を3周ほどやり、次に選択肢ごとの⚪︎×問題を3周ほどやりました。
その後は以前間違えた問題がチェック付きになるので、「チェックあり」を絞り込みで問題を解き全部♡マークになるまで繰り返し苦手を潰しました。
市販の問題集は法規と計画の作品問題以外ほぼ開いていません。
このアプリで十分過去問をカバーできるからです。
このアプリだけで合格できるとは言い切れませんが、私にとっては問題集の代わりとして非常に役立つアプリでした。
App Store
一級建築士合格しました‼️ 電車での通勤時やちょっとした隙間時間にアプリを開いて勉強することができ、自分のスタイルに合ってて使いやすかったです!
Google play
家でも外でも、いつでもどこでも受験勉強ができる状態で居ることでモチベーションのキープにもつながりますね。
まとめ
一級建築士の学科試験に合格するための対策ポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 1000時間の勉強時間でモチベーションをキープする
- 自分の苦手分野を把握して対策をしておく
- 学科試験勉強は過去問を中心に進める
試験勉強として自分の苦手を把握し克服するというのはイメージがしやすいでしょう。
しかし、それだけでは足りないのです。
いかにマインドセットをしていくかということが、一級建築士の資格を取得するためには重要になってきます。
モチベーションをキープするために何よりも重要なのは、自分自身の目標を見失わないこと。
ふわふわと目標が定まらないままに勉強を始めても、モチベーションのキープどころか途中で挫折なんてことになりかねません。
現にぼくは一級建築士の資格を取得するまでに失敗と遠回りの連続でした。
その経験から、勉強法を知っているということ以上に大切なのがマインドセットだと言っても過言ではないと言えます。
正しくポイントを押さえて、難関と言われる一級建築士の学科試験を突破し、掲げた目標への一歩を踏み出しましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは、「製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能」ということ。
- できるだけ、安価で製図の勉強ができる環境を提供したい
- これから受験する学生や、卒業したての社会人に、自分のように無駄なお金を使わせたくない
そんな思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
【今だけ限定】サロン立上げキャンペーンで5人まで、合格までの間永久会費無料!(終了後は有料になります)、詳しくはこちら。
ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
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