こんにちは。ふぐたくまおです。
一般的に難易度が高いと言われる一級建築士の学科試験ですが、突破するためには1000時間もの長い時間を勉強に充てなくてはならない、と言われたりします。
日々の生活の中でそれだけの時間をいかに捻出するか?というのは悩みどころの一つではないでしょうか。
また、過去問を解きつつ時代の変化にも対応していかなくては、出題された問題に対応できないというような問題も試験では見られます。
その変化が特に多いのが法規科目です。
今回は、法規科目を勉強していく上で忘れてはならない法改正について、それらを意識した勉強方法や法改正の具体例をご紹介しますね。
目次
法規学科は法改正への対応がカギ!

一級建築士の学科試験において一番の特徴を持っていると言えるのが法規科目ではないかと思います。
なぜなら、試験に法令集を持ち込んで受験できるという特徴があるからです。
法規試験を突破するためには法令集選びや法令集作りがポイントになってきますが、厄介なのが法律の改正です。
普段生活をしている中で意識することは少ないと思いますが、法律って案外細かく変わっているんですよ。
法律が改正されれば、試験に出題される問題も変化します。
出題される問題の中には、過去問では正答だったものが間違いとなる場合もあるんです。

法改正についていけないだけで大切な得点を1点失うことにもなりかねないんだ。

それは勿体ないね。
頑張って勉強しても無駄になっちゃうこともあるってことでしょう?
一級建築士の学科試験対策として過去問を解くというのはどの学科でもおすすめされている勉強方法だと思います。
が、法規学科の場合はココが注意ポイントにもなるんです。
過去問と現行法とでは法改正によって回答が変わる場合があります。
それを知らずに「ひたすら過去問を解く!」と勉強していても、試験での役に立たないどころか、貴重な時間を無駄にしていることにもなりかねません。
法規学科攻略のためには、最新の法改正情報を把握しておく必要があります。

法改正によって、本試験で法規学科30問中24問が影響を受けた年もあったんだ。
法改正を意識した勉強法って?

過去問を解いていくという学科試験へ向けた勉強法の全てが、法規学科において無駄になるわけではありません。
ただ、法改正のことを意識した勉強をしていく必要があるのも事実です。
- 過去問の選択
- 法令集選びとチェック
法規科目の試験勉強では、この2つを特に意識してみましょう。
過去問の選択
過去問を解くために過去問題集を利用される方も多いと思います。
本試験では過去に出題された問題に少し変化を加えたような問題が出題されるので、過去問に取り組むというのは学科試験突破にはとても役立つことだと言えます。
数をこなすことで本試験での出題傾向を知ることもできるため、とても有効的な勉強方法ですよね。
ただし、法規科目の場合は注意が必要になります。
法改正によって、過去に出題された問題の解答がそのまま現在でも正解になるとは限らないという点です。
過去問を解く際には、法改正に対応できていない問題には安易に手を出さないことが大切です。
どれだけ過去問をこなしても、現行法と一致しない問題です。
知識を入れても、それは古い知識なので本試験でも当然役には立ちません。
法規科目にて確実に点を取るためには、正しく法律の条文を理解することがポイントになります。
そのためには、過去問を沢山解いて法律を扱う独特の文章にも慣れておく必要があります。
が、改正されてしまった古い条文をいくら読み込んでも、現行法の条文理解は深まらないということは簡単に理解できますよね。

確実に点を取ることが必要になる法規科目。だからこそ、ここで躓かないように注意!

最新情報をチェックしないとだね!
法令集選びとチェック

最新の法令集を買ったから準備はバッチリだよ!

その後の情報はちゃんとチェックしてるかな?
法規科目では、本試験に法令集を持ち込むことが許可されています。
受験勉強においてもとても頼りになる法令集ですが、完璧ではないということを忘れてはいけません。
法令集を購入する際には必ず最新版を準備し使用するということはマストです。
しかし、いくら最新版でも補完できない情報もあるんです。
法令集を制作していた段階では行われていなかった・施工されていなかった法律が、出版後に改正されたというケースは毎年のようにあります。
そこで、法令集を購入した後も法改正に対応するためにこまめなチェックが必要になってきます。
具体的に何をチェックするか?と言うと、法令集を出版している出版元のホームページです。
会社によっては法令集の特設サイトが設けられているところもあります。
そのホームページの最新情報をチェックしましょう。
新しく改正され施工された法律の条文に関しての情報が掲載されているはずです。
また、PDFなどで現行法に対応した問題をダウンロードし、プリントアウトして受験勉強に使用することが出来るようにサポートされていることもあります。
法規の勉強においては現行法をいかに正しく把握しているか?と言うことが何よりも重要になってくるので、法令集に関してもこまめにチェックしておきましょう。

データをダウンロードしてプリントアウトした物は、試験会場には持ち込めないから気を付けてね!
一級建築士法規試験に関連する法改正の例


法改正ってどんな風に変化があるんだろう?
法規科目の学科試験を突破するためには、最新の法律を把握しておくことがいかに重要か分かっていただけたかと思います。
そこで気になるのは、どのように法改正がされているのか?ということですよね。
建築に関連する実際の法改正の例をここでご紹介します。
令和3年には、建築物省エネ法が改正されました。建築物省エネ法が施工されたのは令和3年4月になります。
- 中規模のオフィスビル等の基準適合義務の対象への追加
- 戸建住宅等の設計者から建築主への説明義務制度の創設
- 地方公共団体の条例による省エネ基準の強化
上記に挙げた3つは建築物省エネ法の改正内容の概要です。
国土交通省のホームページでは、省エネ法の改正についてもっと細かく詳しく解説されています。
一度の法改正で細かく沢山の条文が変化するので、改正後の条文の内容を知らないと法規の学科試験に対応できないんです。
また、2022年に一級建築士の学科試験を受験する場合には、2021年1月1日~2022年1月1日までの期間に施行された内容を押さえておく必要があります。
この期間についても注意ポイントと言えますね。
まとめ
- 法規科目攻略には法改正の情報チェックがマスト
- 法令集は購入後のチェックも忘れずに
一級建築士の学科試験では、各科目に合格基準点が設けられています。
そして、法規科目は得点チャンスがある科目と言われていますよね。
学科試験合格のため、得点チャンスを逃さないために法規科目の勉強に取り組んでいる方も多いと思います。
が、その大切な受験勉強で不要な知識を必死に身に着けようとしていたら?と考えると、恐ろしい思いを感じると思います。

本試験までの貴重な時間が奪われるだけでなく、自分の脳の容量も圧迫していると思うと「損した~!」って感じますよねぇ。
他の科目でも時代の変化と共に出題傾向など変わっていきます。
が、法規科目ほど細かく頻繁に変化があるわけではありません。
法規科目の勉強については、建築関連の法改正がある度に学科試験の出題内容も変化していると考えた方が良いでしょう。
そして、必ず点を取るためにも法改正の最新情報は把握しておく必要があります。
また、忘れてはいけないのが頼りにすべき法令集も人が作るものだということです。
完全無欠の完璧なモノとは思わず、柔軟に対応できるようにしておきたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは、「製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能」ということ。
- できるだけ、安価で製図の勉強ができる環境を提供したい
- これから受験する学生や、卒業したての社会人に、自分のように無駄なお金を使わせたくない
そんな思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
【今だけ限定】サロン立上げキャンペーンで5人まで、合格までの間永久会費無料!(終了後は有料になります)、詳しくはこちら。
ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
自分のような思いをする人を少しでも減らしたいという思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
【今だけ限定】サロン立上げキャンペーンで5人まで、合格までの間永久会費無料!(終了後は有料になります)、詳しくはこちら。