こんにちは。ふぐた くまおです。
一級建築士学科試験における法規の試験では、他の科目にはないアドバンテージがあります。
それは、試験時に法令集を持ち込めることです。
なので、法規の試験は得点が取りやすい、得点源とも言われています。
しかも、持ち込みが許可されている法令集には、線引きやマーカーをして、大事な部分を目立たせたりすることも、公式である建築技術教育普及センターより許可されているので、ここを利用しない手はないですよね。

よし!それじゃ法令集手に入れたし、バンバン線引いちゃおう!

ちょっと待って!
しっかりとルールに沿った線引きをしないとペナルティーがあるから今回はルールを確認しよう!
そうなんです。実は線引きやアンダーラインにもルールがあって、ここを遵守していないと試験に重大な影響を与える恐れがあります。 今回は、法令集の線引きに対するルールについてお話ししていきたいと思います
- まずは法規の試験についておさらい。
- 法令集作りのルールを確認。
- 自分オリジナルの法令集を作ろう。
目次
試験当日の法規試験について

試験当日の一級建築士学科試験法規の試験は、試験時間が1時間45分、問題数30問で構成されています。
どの科目の試験の前にも、注意事項等の説明として10~15分設けられていますが、法規の試験前は、注意事項等の説明と持参した法令集チェックの時間が、計25分間行われることになっています。
この法令集チェックは、公式に事前に設けられた、法令集の線引きのルールに則り行われます。

この法令集チェックの時間、緊張しましたね~
ルールにそぐわない書き込みなどがあった場合、法令集を没収されることもあり、最悪の場合試験から退場させられることもあるので、注意が必要になります。
試験からの退場はもちろんのこと、法令集の没収は大きなデメリットになるので、しっかりとルールを確認し、試験に挑むようにしましょう。
法令集線引きのルール
先ほども書きましたが、法令集の線引きには公式にルールがあります。
概要は以下の通りになります。
学科Ⅲ(法規)の問題を解答する場合に限り、次の1及び2の条件を満たす法令集の使用が認められます。
条件1.条文等の順序の入替及び関連条文等の挿入を行っていないこと(条文等の省略は認められる)。
条件2.次に掲げる簡単な書込み及び印刷以外に解説等を付していないこと。
引用元 建築技術教育普及センター
イ.目次、見出し及び関連法令・条文等の指示(法令、章、節、条等の名称、番号及び掲載ページを限度とする)
ロ.改正年月日
ハ.アンダーライン(二重線、囲み枠含む)
ニ.○、△、×の記号
それに付随して注意事項も載せておきます。
注意
① 使用が認められる法令集以外のものを使用した場合には、退場を命じますので、十分注意して下さい。
② ホームページ等から法文を印刷したものや法令集をコピーしたものの使用は認めません。
③ 紛らわしい書込みをした持込み法令集については、使用が認められない場合又は使用が認められたとしても判断に時間がかかり判断結果が出るまでは法令集なしでの受験となる場合がありますので、条件2に掲げられている簡単な書込み以外の書込みをしないで下さい。
④ 使用が認められる法令集については、原則として、1冊とします。
引用元 建築技術教育普及センター
ただし、本編に付随する告示編等がある場合、1セットとして使用を認めます。
このように公式ホームページに法令集のルールや注意事項が載っていますので、しっかり把握しておきましょう。
ぼくの経験からですが、矢印の→○条○項といった使い方は問題ありませんでしたが、矢印だけの使用はチェックに引っかかるので注意しましょう。
記号に関しても令和2年から○、△、×の記号は許可されてますが、☆マークや◎はNGになるので注意が必要です。

もし注意される書き込みがあった場合、消しゴムで消せるとOKが出る場合もありますが、なるべく余計な書き込みは避けるようにしよう!
自分なりの法令集を作る
法令集作りのルールを確認したら、自分で法令集を作り始めましょう。
といっても最初はどこを線を引くか、どんな書き込みをするかわからない人も多いでしょう。
ぼくは受験の時、総合資格学院に通っていました。
当時、ぼくが通っていた学校で、使っていた法令集(緑本)には、法令集の線引きの見本も同時に渡されて、その見本を見ながら初めは線引きをしていました。
独学の方は、ご自身で法令集を買うと思いますが、市販されたものでも本についているアンケートに答えると、線引きの見本とインデックスが郵送されるので、学校に通っていなくても手に入れることができますよ。
こちらにぼくのオススメの法令集が載っていますので参考までに。
こうして、最初は見本を見ながら線引きをしていき、過去問などを解いていきます。その際、自分が重要だと思う所を、線引きや書き込みしていくと、自分だけのオリジナルの法令集を作り込むことができるようになるんです。
まとめ
- 試験当日法令集チェックに引っかかると、没収や退場などの危険があるので注意しよう。
- 注意事項や線引きのルールをしっかり把握して試験に臨もう。
- 初めは見本を見ながら。勉強を進めて大事なとこを書き込み自分オリジナルの法令集を作ろう。
いかがでしたでしょうか。
法規は得点源だと言われてはいますが、ルールを守らないと退場という、一級建築士の試験ごと棒に振ってしまいかねない大事な科目です。
勉強も大事ですが、しっかりルールを頭に叩き込んで、試験や勉強に望むようにしましょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは「合格に必要な事は、頭の良さじゃない、マインドなんだ!」ということ。
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そんな思いから、時間とお金を掛けずに一級建築士になりたい人をサポートするため、オンラインサロンの運営を始める。
ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。その結果、約150万円をドブに捨てる。
そんな中、後輩が一級建築士を取得したことに焦りを感じたことから、マインドを入れ替え勉強に励む。その後、平成24年に二級建築士、平成26年に一級建築士をそれぞれ取得。一級建築士の取得までに掛かった費用は実に250万円以上!
試験に受かるには、頭の良さは関係なく、マインドが大切なんだと思い知る。マインドさえしっかりしていればこんなに時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・自分のような失敗をする人を少しでも減らしたいという思いから、一級建築士を目指す人をサポートするオンラインサロンの運営を始める。
現在は、自由な建築家になるべく、「脱雇われの身」を目指して奮闘中!!
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