こんにちは、ふぐたくまおです。
一級建築士学科試験、環境・設備ですが、環境工学と、建築設備の2つのジャンルがくっついて1科目となります。

1科目で2つのジャンル・・・
大変そう・・・

確かに大変だけど2ジャンルともしっかり勉強していこう!
環境工学10点、建築設備から10点の計20点で構成されているので、どちらか片方だけ勉強するのではなく、どちらも満遍なくやる必要があります。
法規や構造は30点満点なのに対し、環境設備は20点満点です。法規や、構造に比べると、点数は少なめですが、何年かに1度、環境設備が難しい年があるので、足切りには気をつけましょう。
最近では、令和2年の環境・設備が、難しかったと言われています。
難しい年に当たってしまっても、悲観する必要はありません。なぜなら、難しいということは、他の人もできていないので、やることは変わりません。これは、どの科目にも共通することですが。
ここでは、過去問を使った覚え方を紹介していきます。
こちらの記事で、足切り点や目指すべき点数を紹介しています。
目次
環境・設備を勉強する上で大切な事

環境設備でやるべきことは、数値や言葉の暗記と計算問題の公式を覚える事です。
環境・設備の覚え方としては、暗記科目なので過去問を解きまくることです。しかし、覚えなければならない単語も多く出てきます。
過去問をみても、わからない単語が多く難しいと思います。最初は誰でもそうなので、1周目はどんな単語がでてくるのか、なんとなく問題のイメージをつけ、分からない単語が出てきたら、すぐに調べるようにしましょう。

最初は、テキストを見ながら問題を解いていってもいいですよ!
単語の意味を理解していければ 、応用力がつき、問題を解く力が身についているはずです。数値や言い回しをちょっと変えた問題にも対応できるようになると思います。
環境・設備の勉強は、やればやるほど点数が取れます。過去問を何周も何周もやり、自信をつけて試験に臨みましょう。
環境工学
環境工学は、光、音、湿度、換気、熱、音響などの目に見えない分野の問題なので、イメージしにくいものが多く、最初は大変だと思います。
しかし、過去問を繰り返し行うことで、問題を理解でき、やればやるだけ点数は取れていきます。
建築設備
建築設備は、空調、給排水、衛星、電気、昇降機、防火・防災について勉強する必要があります。
建築設備は、似ている単語が多く、ややこしいです。例えば、CAVとVAVや圧縮式冷凍機と吸収式冷凍機等、うろ覚えだとどっちが何なのかわからなくなってしまいます。
単語を100%理解するくらいの気持ちで、暗記をしていかないと、似ている単語を逆に覚えてしまったり、いざ試験で、単語の意味がわからなくなったりしてしまうので、単語をしっかり理解していきましょう。
単位を覚える事が大事

環境・設備の勉強では、聞いたことのないような単位がたくさん出てきます。
ここでは、よく使う単位を簡単に説明していきます。
長さの単位 | ||
μm | マイクロメートル | 1㎜の1/1000 |
nm | ナノメートル | ㎛をさらに1/1000 |
角度の単位 | ||
rad | ラジアン | 円という平面的な角度 |
sr | ステラジアン | 球という立体的な角度 |
力とエネルギーの単位 | ||
N | ニュートン | 力 |
J | ジュール | 仕事 |
W | ワット | 仕事率 |
温度の単位 | ||
℃ | 度 | 気温 |
K | ケルビン | 絶対温度 |
% | パーセント | 百分率 |
ppm | ピーピーエム | 百万分率 |
圧力の単位 | ||
Pa | パスカル | 音圧、水圧、大気圧 |
熱の単位 | ||
J | ジュール | 熱量 |
W | ワット | 単位時間当たりの熱量 |
光の単位 | ||
lm | ルーメン | 光束F |
lx | ルクス | 照度E |
cd | カンデラ | 光度I |
音の単位 | ||
db | デシベル | 音の強さのレベル |
phon | フォン | 音の大きさのレベル |
W | ワット | 音のエネルギー |
Hz | ヘルツ | 周波数 |

聞いたことがない単位がいっぱい・・・覚えられるかな・・・

単位を問う設問はあまりないけど、言葉と単位の結びつきは、きちんと理解しておこうね
単位を当てさせるような問題はあまりないのですが、組み合わさった式のような単位、例えば、
- 熱貫流率K【W/(㎡・K)】
- 熱貫流抵抗R【㎡・K/W】
のようなものは、言葉の意味や文字の位置(分子分母)も踏まえてしっかり理解しておかないと、とけない問題も出てきますので、しっかり覚えて理解しましょう。
公式を覚えれば、計算問題は難しくない!


計算問題苦手だよ・・・

公式を覚える必要があるけど、環境・設備の計算問題は簡単だから安心して!
環境・設備の科目でも、計算問題が出てきます。しかし、公式さえ覚えてしまえば計算自体は難しい問題ではありません。
計算は簡単ですが、公式を覚えていないと全くわからないと思います。
やるべきことは、公式を覚え、しっかり理解する。後は問題をこなしていくの繰り返しです。ひたすら手を動かすことが大事です。
この4種類は出る頻度が高いので、しっかり覚えたほうがいいです。
- 機械換気の換気量と換気回数の計算
- 自然換気量の計算
- 水平面の照度計算
- 熱損失や熱感流率結露の計算
もちろん、この4種類以外にも計算問題は出ます。まずは、頻出の公式を完璧に理解し、そのあとに他の公式を覚えていきましょう。
上記でもいった通り、公式さえ覚えてしまったら計算は簡単です。
製図試験につながる要素あり!

環境設備を、しっかり理解することで、次の設計製図に活かすことが出来ます。
逆に理解していないと、試験に合格する図面を書くことができなくなってしまいます。環境・設備の勉強をしながら、製図の勉強も出来るので、一石二鳥ですね。
特に、空気調和設備、給排水、衛生設備の種類と特徴を覚えておいたほうがいいと思います。

次の試験にも役立つと考えると、モチベーションも上がりますね!
まとめ
- 環境・設備の勉強は、語句や数値の暗記と計算問題の公式を覚えよう!
- 複合単位は、しっかり覚えて理解しよう!
- 計算問題は、公式を覚えて使えれば簡単に解ける!
- 環境・設備の勉強は、製図試験に繋がる!
計算問題は、まずはテキストで公式を確認しながら問題を解き、だんだんとテキストを見なくても、問題を解けるようにしていきましょう。
学科試験後の次の試験である製図試験は、建築設備を理解していないと、試験に合格する図面を書くことが出来なくなってしまいます。ただ暗記するだけではなく、しっかり理解し、設計製図のことも考え、勉強していくといいと思います。

やればやるだけ、結果にでますよ!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
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プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
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