こんにちは。ふぐたくまおです。
一級建築士の学科試験で、『環境・設備』学科ってなんだか薄い印象を持たれがちだったりします。
やっぱり学科試験に向けての勉強と考えると、高い配点の科目に意識が向きがちですよね。
20点の配点である『環境・設備』科目に関しては、ちょっと気を抜いてしまいたくなる気持ちもよく分かります。
しかし、この『環境・設備』科目の知識は、学科試験だけでなく製図試験でも必要な知識です。
今回は、環境科目で必要な知識となるxyz表色系について、関連する知識と共に詳しくお伝えしていきます。

色と光についての知識は、心地良い建物建築に必須です!
目次
xyz表色系って?


xyzって何だろう…?
xyz表色系と聞いて、一体何を指すものなのかイメージ出来るでしょうか。
xyz表色系は、一般的に光の色の表記に用いられます。
ちなみに、表色系には色々と種類があり、マンセル表色系は名前を知らなくても、目にしたことがある方も多いと思います。
xyz表色系のxyzというのは、それぞれ赤・緑・青を示しています。
xyzの並び順は、光の三原色である『R(赤)・G(緑)・B(青)』の順番に対応しているので、覚えやすいですよね。
x→R(赤)の混合量
y→G(緑)の混合量
x→B(青)の混合量
xyz表色系は、光の三原色であるR・G・Bの3つの混合量で、光の色を表現します。

このxyz表色系は、分光分布に基づいて作られています。
分光分布というのは、光を波長ごとに分けたときに、どの波長のエネルギーが強いのか?という分布です。
RGBの混色量では、色域の単色光を正しく再現できない部分があるんです。
こういった不都合を数学的に回避するために、xyzを用いて表記し計算する方法が考えられました。
マンセル表色系とは?

xyz表色系と共に覚えておきたいのが、マンセル表色系です。

マンセル表色系は、光の色を表記するために用いるxyz表色系に対して、物体の色を表記するために用いられます。
色の三原色って、一度は聞いたことがあると思います。
マンセル表色系は、この色の三原色をベースに、物体色を表しています。
光の三原色である赤・緑・青は、すべてを混ぜ合わせると白色になるのに対し、色の三原色であるシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)は、黒色になります。

いろんな色の絵の具を混ぜると黒くなるアレだね。
xyz表色系はこの考え方を基に、加法混色をベースにして、物理的に等間隔に並び、光源色と物体色を表します。
一方のマンセル表色系は、減法混色をベースにしていて、感覚的に等間隔に並び、物体色を表します。
一級建築士として知っておきたい色の特性


一級建築士になるために、色や光の知識って重要なの?

色や光の影響力は大きいんだ!
例えば、勉強をする部屋、学校の教室をイメージした時に、どのような部屋が良いなぁって思いますか?
薄暗い部屋では、板書をするにしても、黒板は見えにくいし、ノートも書きにくいですよね。
教室の壁紙が赤色だったりすると、気が散ってしまいそうだなぁとぼくは想像してしまいました。
色には様々なイメージがあります。
赤:防火・禁止・停止・高度の危険
黄:注意
緑:安全・避難・衛生・救護・進行
青:指示・誘導
建物で目にする物も、この色とイメージが深く関係しています。

普段生活する中で見かけるこれらの標識は、色とイラストの合わせ技です。
非常口や消火器がどこにあるのか、一発で分かりますよね。

建物内で、遠くにぼんやりと緑色の標識が見えたとき、大半の人が「非常口はあそこだな」と認識するはずです。
さて、色って目で見るものですが、実は肌でも認識しているんです。
目隠ししていても、赤い壁紙の部屋に居ると、圧迫感を感じたり、血圧が上がったりするという研究結果があるんですよ。
それくらいに色と言うのは人に対して大きな影響を与えるものなんです。
建物を建築する際に、どのような建物を作るのか?という用途や依頼をしっかりと把握するのは基本です。
そして、それに沿った建築をする際に、色についても考えていかなくてはいけないという事になります。
色というのは、光の反射です。
色について理解する、ということは、光について理解することと言っても過言ではありません。
一級建築士の学科試験においては、光や色の知識の正誤を問われます。
まとめ
- xyz表色系は光源色と物体色を表す
- マンセル表色系は物体色を表す
- xyzはそれぞれR(赤)・G(緑)・B(青)を表す
- 色にはそれぞれ連想されるイメージがある
xyz表色系やそれらに関連した光や色の知識は、知識をつけるほどに深堀りしたくなる分野かもしれません。
建築物をどのような空間にしたいか?という目的を正しく達成するためには、色の力は欠かせないのです。
その力を正しく発揮してもらうためにも、一級建築士の学科試験対策としても、xyz表色系を始めとした光と色の知識をしっかりと身につけたいですね。
建築物と光や色の関係性は、身近なものだと思います。
日々の生活の中で触れる機会も多いでしょう。
学習を進めていくのにも、イメージしやすい学習内容だと思います。
実感しながら勉強をしていくことで、スムーズに知識が身につくことでしょう。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは、「製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能」ということ。
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プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
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