こんにちは。ふぐた くまおです。
一級建築士学科試験の構造を勉強する上で、やはり気になるのは、構造での足切りになる合格基準点かと思います。
他の科目でも言えることですが、構造に関しては計算問題がある構造力学があるため、計算問題が苦手だと言う人は、構造力学を捨てるか捨てないかを迷う方もいるかと思います。

計算問題やらないで合格できるなら避けたいなぁ…

実際の仕事でもあまり使わない計算問題だけど、足切りを気にして本当に捨てていいのか話すよ!
目次
構造科目の合格基準点と足切り

まずは、一級建築士学科試験における構造の足切り、つまり合格基準点について見てみましょう。
令和3年 | 令和2年 | 令和元年 | 平成30年 | 平成29年 | |
構造 合格基準点 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 |
一級建築士学科試験の構造は、30問出題され、表を見る限り足切りに引っかからないためには16点以上、つまり約6割の正解率は必要になります。
では、次に全体の合格基準点を見ていきましょう。
計画 | 環境設備 | 法規 | 構造 | 施工 | 総得点 | |
令和3年 合格基準点 | 10点 | 11点 | 16点 | 16点 | 13点 | 87点 |
こちらは、全体の合格基準点ですが、よく見てください。
各項目の合格基準点を足しても、総得点の合格基準点には届かないのです。
と言うことは、どこかで余計に得点を稼がなければなりません。

足切りとなる合格基準点は、あくまで基準なので当てにせず、余裕を持った足切り対策をしないといけないね!
構造力学は捨てる?捨てる際のメリット、デメリット
学科試験の足切りに引っかからないためには、余裕を持った点数を取った方がいいと話しました。
そこで、構造で余裕を持つとなると、皆さん気になるのは計算問題が出る構造力学ですよね。
構造科目は、試験30問中構造力学は6~7問出題されます。
構造力学を捨てたとして、文章問題だけでも23~24点取れることになります。
いろんなサイトを見てきましたが、構造力学を捨てることをオススメするサイト、構造力学で得点をとることを勧めるサイトなど、どちらも勧める形でサイトがありますが、ぼくは計算問題は捨てるべきではないと考えます。
なので、構造力学、すなわち計算問題を捨てるメリット、デメリットを紹介し、なぜ捨てるべきでないかを説明していきたいと思います。
構造力学を捨てるデメリット
まず、構造力学の計算問題を捨てるデメリットを紹介します。
捨ててはいけない一番の理由は、構造力学の計算問題は毎年似ている問題が出ていて対策が立てやすいからです。


こちらは、令和2年と令和元年に出題された軸力の問題ですが、全体的に似てますよね。
これが、学科試験で法規と並んで得点限になると言われる所以なんです。
このように、一度計算問題を解き、過去問などで復習していくと、問題を見ただけで選択肢を絞れるようになります。
また、文章問題だけで点数を稼ぐということは、間違いが許されなくなります。余裕がなくなってしまうことが最大のデメリットです。
構造力学も勉強し、解くことができるようになれば、文章問題に対しても、ゆとりが生まれますね。
構造力学を捨てるメリット
算数や数学が苦手という方は、構造力学を捨てるという発想もあるかもしれません。その場合のメリットは計算問題をやらなくていい。これにつきます、というかこれしかありません。

もはやメリットじゃないかもね・・・
そして、先ほども言いましたが、構造科目の中で構造力学の計算問題を抜くと、23問くらいあります。
ということは、文章問題が完璧だったとしても23点しか取れないのです。

せっかく勉強するなら、計算問題もしっかり対策して解けるようになれば、得点を稼げる!
ぼくは捨てずに計算問題を解くことをお勧めするよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。それでは今回のまとめです。
- 例年の足切り点は16点、しかし全体の合格点を考えると、高得点を狙いたい
- 構造で高得点を狙うなら、計算問題の理解は必須
一級建築士学科試験は構造の他にも4科目あり、それぞれ勉強しなくては受かりません。
もちろん、それぞれの合格基準点を知り、足切りに引っかからないために得点にも余裕を持って対策していきましょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
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プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。その結果、約150万円をドブに捨てる。
そんな中、後輩が一級建築士を取得したことに焦りを感じたことから、マインドを入れ替え勉強に励む。その後、平成24年に二級建築士、平成26年に一級建築士をそれぞれ取得。一級建築士の取得までに掛かった費用は実に250万円以上!
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現在は、自由な建築家になるべく、「脱雇われの身」を目指して奮闘中!!
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