こんにちは。ふぐたくまおです。
一級建築士学科試験の構造科目では、文章問題と計算問題が出題されます。
どちらの問題にも特徴があり、それぞれ難しいと言えるのですが、多くの方が苦手意識を持つのが計算問題です。
そこで今回は、構造科目の計算問題への対策方法をお伝えしていきます。
また、構造という科目が建築士の仕事の中でいかに重要であるか?ということもお話します。

学習のモチベーションアップに繋がれば、嬉しいです。
目次
学科試験での構造問題の配点と捉え方

一級建築士の構造科目は、学科試験において配点が30点と高い科目です。
出題される問題は、『構造力学』『建築一般構造』『建築材料』などです。
30点という高い配点の構造科目の試験、落とすわけにはいかないですよね。
確実に点を取って、合格への大きな一歩にしたいと誰もが思うでしょう。
構造科目では、文章問題と計算問題という、大きく分けて2つの形態の問題が出題されます。
その中で、多くの受験者が苦手意識を持つのが計算問題です。
構造力学からの出題になるのですが、この構造力学の問題へ苦手意識を持っている人が多いのです。
一級建築士学科試験の構造科目の中で、計算問題は例年6~7問ほど出題されています。
これらの計算問題全てを捨てて、全部間違えたとしても、他の構造科目の問題が正解であれば23~24点を得ることが出来ます。
よっぽど計算問題が苦手だと感じている方ならば、そのような戦略もナシとは言えません。
が、あまりにも勿体ない選択だとぼくは思います。

計算問題こそ、得点のチャンスです!
計算問題の出題のされ方

一級建築士学科試験の構造科目で、計算問題となる構造力学は過去問からの出題が多い問題です。

つまり、毎年似たような問題が出題されるということ!
同じような問題が出題されると分かれば、対策方法も自然と見えてきますよね。
構造力学の計算問題は過去問を解くことで対策が可能です。
極論ですが、過去問を解くだけで構造力学の問題への対応は可能と言えるほどに、毎年似たような問題が出題されています。
過去に試験で出題された問題を解いていくというのは、一級建築士の学科試験対策としては、どの科目でも挙げられる勉強方法です。
が、過去問を繰り返し解くことの重要度は、構造力学の問題が一番高いと言えるのではないか?と、ぼくは思っています。
基本的に過去問を繰り返し解いていくことで、構造科目の計算問題への対策はOKと言えます。
が、たまに難問が1問ほど紛れて出題されることもあるので、気を緩めてはいけません。
構造問題の勉強方法と解き方


もっと具体的な対策方法を教えて!

では、重要な計算問題の勉強の順番について話すね!
構造力学の計算問題にはいくつかの種類があります。
それらは一級建築士として必要な知識ですが、学科試験においての出題される頻度は、問題によって違います。
試験対策としては、やはり出題される頻度の高い問題を確実に解けるようになっておきたいですよね。
- 静定構造物
- 断面の性質と応力度
- 部材の変形
- 不静定構造物
- 座屈
- 振動
- 骨組の塑性解析
これら7つの分類ができる計算問題が、構造力学の基本となる問題です。
構造科目の学科試験対策として、まず初めに理解しておきたいのが『力のベクトル・モーメント』と『反力の計算』です。
高校や大学で物理を履修していた方なら、何となく覚えているかもしれませんが、力のかかる方向や流れなどをイメージするにあたって、欠かせない知識となります。

このステップを飛ばしてしまうと、次で必ず躓いてしまいます。
『力のベクトル・モーメント』と『反力の計算』の理解は、構造力学において基本となります。
基本が出来ていなくては、応用に進むことは当然できませんよね。
上の計算問題のリストは、計算問題の学習の順番としても捉えることが出来ます。
例えば、『静定ばり』から計算問題の勉強をスタートし、『静定ラーメン』、『3ヒンジラーメン』…と、学習を進めて深めていくことが出来れば、スムーズに理解もしていけると思います。
基本的には、過去問を何度も解くことが、構造科目の計算問題対策において重要になってきます。
過去問を何度も解いていく中で、公式もしっかりと身に着けておくことも忘れてはいけないポイントです。
過去問を解く際に、公式を使って問題を解くことで、効率良く構造力学の計算問題対策を進めていくことが出来るでしょう。

1問につき7回くらい復習できると理想的です。
構造が面白いと思えたら

もし、あなたが構造の勉強をしていて、「なんか構造って面白いな」「構造設計の道に進みたいな」と思ったとします。
その場合、是非一級建築士の資格を取得した後、5年の構造に関する実務経験を積むと『構造設計一級建築士』の資格取得資格を得ることが出来ます。
この、構造設計一級建築士は、一級建築士の上位資格に当たり、その名前の通り、構造設計の専門的な知識を求められる資格です。ただし、簡単に取得できる資格ではないことは言うまでもありません。

一級建築士を超えた一級建築士、一級建築士2ってとこかな。

そろそろ漫画読むの止めて、勉強しなよ・・・
資格が創設されたのは、平成20年とまだ歴史の浅い資格と言えます。
世間的にとても大きな問題となった、平成17年の耐震偽装問題を受け、創設されたという経緯がある資格です。
構造設計一級建築士という名前からも、資格創設の経緯からも、この資格に求められる知識や、その後の役割がどのようなものなのか分かっていただけると思います。
地震大国である日本において、構造設計というのは建築業務の中でもとても重要であるということが想像できますよね。

構造科目の学習のその先を見据えてみましょう!
まとめ
- 学科試験において構造科目の配点は30点
- 計算問題は得点チャンスと捉えよう!
- 計算問題は学習の順番がカギ
- 過去問を繰り返し解いて、公式を身に着けること!

苦手意識を持たれがち、避けられがちな計算問題こそ得点源と捉えて、確実に回答できるようになりましょう!
過去問を何度も解き、公式を覚えて解き方を身に着けることが出来れば、計算問題も怖くなくなるはずです。
自信を持って試験に挑むためにも、繰り返し過去問をおさらいしておきましょう。
また、一級建築士の資格取得後には構造一級建築士という上位資格を狙うことが出来ます。
もちろん簡単に取得できる資格ではありません。
が、建築士としての活躍の場を広げたいと考えている方にとっては、上位資格の取得は選択肢の一つと言えます。
地震大国と言われる日本だからこそ、構造の知識は欠くことの出来ない重要な知識です。
そのプロを目指すことで、建築士として求められる場が広がっていくことでしょう。
以上、記事を読んでいただいてありがとうございました。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
平成26年(2014年)に一級建築士に合格するも、その合格までに費やした費用は、約250万円!!
自分が合格してみてわかったこと、それは、「製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能」ということ。
- できるだけ、安価で製図の勉強ができる環境を提供したい
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そんな思いから、作図、エスキスの添削に特化した、オンラインサロンの運営を始める。
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ぼくが、なぜ資格の取得までに250万円を費やしたか、こちらで詳しく紹介してるので、よかったら見てやってくださいね。
プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
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