こんにちは。ふぐたくまおです。
2021年の一級建築士設計製図試験の課題は、近年の出題を見ても高難易度だったと言われています。
そう言われるポイントは、一体何だったのか?ということと共に、設計製図試験でのポイントもお伝えしていきます。
生活様式の変化が出題にも大きく反映されている製図試験の変化に、受験者も遅れないようにしたいですね。
- 2021年度の製図課題は何だったのか
- なぜ2021年度の製図課題は高難易度と言われているのか
- 高難易度の年に当たった時に大切な事は何か
目次
2021年の設計製図課題とは?

一級建築士の2021年設計製図試験、課題は『集合住宅』でした。
- 1階平面図・配置(縮尺1/200)
- 各階平面図(縮尺1/200)
- 断面図(縮尺1/200)
- 面積表
- 計画の要点等
以上の要求にはいくつかの注意ポイントがあります。
まず、各階平面図については、試験問題中に示される設計条件を踏まえた上での、平面図の作成となります。
計画の要点等は、建築基準法等に適合した建築物の計画をすること、という注意書きが付きます。

法令に則って建築図面を書くのは当然だよね!

でも、それが注意点にもなるんだ。図面を書いていて「うっかり」なんてことが無いとは言えないからね。
2021年の設計製図試験の『集合住宅』という課題は、どの点がポイントになったのでしょう。
回答する際の難しいポイントなども、見ていきましょう。
2021年の設計製図課題のポイント

2021年の設計製図試験の課題である『集合住宅』ですが、解答速報など見ていると、難しい問題であったと言われています。

「近年で一番難しい!」という声もあるほどです。
難しいと言われているポイントは大きく2つに分けられます。
- 類を見ない出題形式
- 掴みにくい出題者の意図
類を見ない出題形式
例年であれば、延べ床面積の範囲などは計画範囲の指定がされていました。
今までの出題形式を見ていくと、『○○㎡以上、○○㎡以下』のように明確に指定がされていました。
ですが、2021年の出題形式では、容積率のみが指定されて出題されました。この出題形式の違いに、戸惑った受験者も多かったんです。

出題形式が違うと、過去問をいくら解いていてもびっくりしちゃうね。

確かに!戸惑って無駄に時間を消費してしまう、なんてことも考えられるね。
出題形式の違いはあっても、冷静に問題文を見ていけば、面積の上限が見えてきます。新たな出題形式の問題は、これ以降も出題されると想像できます。
そこで、受験を考えている方は、新しい問題文にも対応できるように対策をしていかなくてはいけません。
掴みにくい出題者の意図
もう1つの難しいポイントが、出題者の意図が掴みにくいという点です。
試験問題を正しく読み解き、求められた設計製図を作成する、ということにおいてとても大切なポイントですよね。
なぜ出題者の意図が掴みにくいと感じられたのか、それは、2021年の出題の自由度の高さにも由来するのだと思います。
上記の出題に合わせて、集合住宅の住戸数の指定など、2021年の製図試験は、出題条件が全体的に緩い印象でした。

条件が緩いほうが、かんたんなんじゃないの?

逆だよ! 条件が緩いと自由度が増す分、自分が作成した製図が出題者の意図に沿っているのか、確認しにくいんだ!
製図試験では、「出題者の意図をいかに正しく読み解くか」という部分がとても重要になります。
問題文を読み取り、「どのような設計をしていくのか」を正しくイメージが出来なくては、合格できる図面は書けません。

設計製図試験で求められるのは、実は、国語力だったりもするんです。
製図試験で求められるのは【国語力】


設計製図試験の最後の決め手は、やっぱり国語力ですね!
一級建築士として、求められる国語力は以下の2通りあります。
- 問題文で要求されていることを正しく理解する力
- 自分の作成した図面において、設計の意図を相手に伝える力
一級建築士の設計製図試験は、出題を正しく読み解き、設計図書を作成する試験です。実際の業務でも、設計士は依頼主からの要望を正しく理解し、設計していかなければなりません。当然、ここで国語力が試されるわけです。
また、設計製図の試験では、記述問題というものがあります。記述問題は、計画の要点等を書く部分です。配点は4~5割程度と言われています。記述問題は10問ほど出題されることが多いので、1問あたりの配点は4~5点になります。

製図能力は勿論だけど、自身の設計の意図をしっかりと伝える能力も大切なんだ

実務でもお客さんに向けて説明しなきゃいけないもんね!
設計製図試験に向けて、製図のための対策と共に、記述問題に関してもしっかりと対策をしておきましょう。
もし、難易度の高い年に当たってしまっても、決してあきらめないでください。なぜなら製図試験は、相対評価だからです。難しい試験の時は、周りの受験生も出来が悪いです。自分の中で、出来がいまいちだと感じても、全体の上位40%に入っていれば問題ないのです。
逆に、難易度の低い試験の年でも油断できません。なぜなら、受験生全体の出来も良いため、より完璧に近い図面が求められ、小さなミスも許されなくなるからです。
まとめ
- 2021年の製図試験課題は『集合住宅』
- 出題形式が変わり、自由度の高い試験問題だった
- 製図試験で求められるのは国語力
- 試験は相対評価なので、難易度の高い年でもあきらめないこと
近年では最も難易度が高かったと言われている2021年の製図試験ですが、解答速報など見ていくと、ポイントは国語力と考えられました。
出題形式が変わっても、正しく問題文を読むことが出来ていれば、解答はそれほど悩むことは無かったでしょう。
それよりも、自由度の高さが大きなネックになっていた方が多いようです。
2021年の集合住宅という課題も、コロナという情勢的な問題を含めて出題され、それに沿った回答を求められました。
人の生活様式が変化すれば、試験問題も変わっていくのだと強く感じることが出来ますね。
設計製図試験では、世間の流れや状況を読み、知っておくということも大きなポイントになるということが大きく反映された試験だったように感じます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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