こんにちは。ふぐたくまおです。
一級建築士試験は、毎年多くの方が受験する人気の国家資格ですよね。
しかし、試験の難易度はとても高く、合格率は例年10%程度と言われています。
試験の難易度が高い理由として、科目数が5科目と多いことが挙げられます。そのため、試験勉強に苦戦される方も多いかと思います。
各科目の対策が、とても大切になってきますね。
その中でも、今回は「施工」についての試験対策をご紹介いたします。

「施工」の勉強をしたいけど、何から始めたらいいのかわからない…

「施工」のポイントや、勉強法を一緒に見ていこうね!
一級建築士学科試験の勉強方が気になる方は、合わせてこちらもご覧ください。
目次
施工の配点と目指すべき点数は?

一級建築士の学科試験は5科目で構成されています。
各科目ごとの出題数、配点、試験時間は以下のとおりです。
出題科目 | 出題数 | 配点 | 試験時間 |
計画 | 20問 | 20点 | 2科目合わせて2時間 |
環境・設備 | 20問 | 20点 | |
法規 | 30問 | 30点 | 1時間45分 |
構造 | 30問 | 30点 | 2科目合わせて2時間45分 |
施工 | 25問 | 25点 |
一級建築士の学科試験では、各科目共通で、四肢択一で一問一点となっております。「施工」は、「法規」や「構造」が30問であることに対し25問と、出題数は5問少ないです。

出題数は多くないから、施工を落としても大丈夫っしょ!

油断は禁物だよ!足切りがあるから、要注意だね!
「施工」の過去5年分の合格基準点は以下の通りです。
令和3年 | 令和2年 | 令和元年 | 平成30年 | 平成29年 | |
施工 合格基準点 | 13点 | 13点 | 13点 | 13点 | 13点 |
見ての通り、近年の施工の合格基準点は13点が続いています。半分以上の点数を取れれば、足切りは回避できそうですね。
しかし、合格基準点ギリギリを狙っているようだと、学科試験全体の合格基準点には、到底及びません。ぼくは、学科試験では100点を目指すことを推奨していますので、どんなに最低でも25点中15点は獲得しておきたいところです。

20点取れれば、学科100点も現実的になるので、理想的ですね!
学科試験全体の足切りと合格基準点について、詳しくはこちらもご覧ください。
施工の勉強ポイント!

施工のメインは暗記
「施工」の勉強は、暗記がメイン、ひたすら暗記です。数値や語句をしっかり理解したうえで、暗記しなければ、ちょっと数値を入れ替えたり、語句の言い回しを変えたようなひっかけ問題に簡単に引っ掛かってしまいます。
ですが、施工には計算問題は基本ありません。プラスに考えれば、暗記すればするだけ点数のとれる科目となっています。
例えば、令和3年度の試験にこのような問題があります。
仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1 .建築物の改修工事のための枠組足場を設置する計画において、高さ 12 mの枠組足場の組立てから解体までの期間が 49 日であったので、その計画を労働基準監督署長に届け出なかった。
2 .工事用の資材を上階に運搬するために鉄筋コンクリートの床スラブに設ける仮設用の開口については、補強や復旧等を含む計画書を作成し、監理者の承認を受けた。
3 . ベンチマークから引き出した「各階の通り心と高さの基準になる基準墨」について、監理者の検査を受けた。
4 .移動式クレーンによる荷の吊り上げ作業において、送電電圧 6,600 Vの絶縁防護のない配電線からの最小離隔距離(安全距離)については、1.0 mを確保した。
引用元 建築技術教育普及センター
この問題の正解、つまり誤った選択肢は、「4」です。6,600vは高圧に分類されるため、最低利確距離は1.2mとなります。
例えば、こういった過去の設問が、6,600vや1.0mの数値の部分を変えて、出題されることがあります。しかし、電圧と利確距離の関係を覚えていれば、簡単に解ける問題ですね。

数値の違いがわかれば、簡単に正解できる問題もあるってことだね!
細かな数値や、施工でしか聞かないマニアックな用語を問われることが多く、現場経験のない方にとっては、苦手意識のある方も多い科目になっています。
ということは、施工で高得点を狙えれば、他の受験生と差をつけられることになりますね。
上記の問題をみても分かるように、問われる部分は、数値の正誤や語句の説明、工法などが多いです。
暗記すればいいとは言え、難しい数値や用語を覚えるのは、簡単ではないですよね。そんな時は、YouTubeなどにある動画を見てイメージをつかむのも一つの手です。
語呂合わせで覚えよう!
見たことのない工種や難しい数値はイメージしにくいため、文章だけの暗記に頼ってしまうとなかなか定着しませんよね。
知らない単語はネットで検索して、画像や動画もあわせて理解を深めていきましょう。
どうしても覚えられない数値や用語に関しては、語呂合わせで覚えると効果的です。
- (例)単管足場の壁つなぎの水平距離は5.5m以下→「水兵さんGOGO」
自分で作る語呂合わせは、記憶に残りやすく覚えやすいですよ。

ただ暗記するよりも、頭に残るね!
ただし、全てを語呂合わせで覚えようとすると、余計にこんがらがり訳が分からなくなってしまいます。
自分が覚えにくいと感じた部分だけ語呂合わせで覚えることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、一級建築士試験「施工」の試験対策についてご紹介しました。
- 「施工」は暗記が大切な科目である。
- 暗記すればするほど、点数のとれる科目である。
- どうしても覚えられない場合は語呂合わせを活用しよう。
一級建築士試験の学科は、科目数が多く試験までいかに時間を使うかが重要になってくるかと思います。
いかに効率のいい勉強をするかが、カギとなってきますね。
自分自身の目標を見失わず、試験突破を目指しましょう。
試験合格を目指すみなさまの悩みが、少しでも解決すれば幸いです。
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こんにちは。ふぐたくまおです。
「何だ?この フグの帽子を被った怪しいクマ は?」という疑問にお答えします。
ぼくは、関東生まれ関東育ちの元公務員です。
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プロフィール:新卒で建築会社に入社するも、周りに流され明確な意思がないまま、資格学校に入学。その後授業料だけ払い、勉強もせず学校も行かず無駄な日々を過ごす。一級建築士の取得までに掛かった総額は実に250万円以上!
合格してわかったことは、製図を独学で勉強するというのはほぼ不可能ということ。でも、学校は学費が掛かる。もっと安価で製図を教えてくれる人がいれば、自分のように時間とお金を掛けずとも一級建築士は取れるはず・・・
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